食糧自給率が低いのに、世界で一番食品を捨てている国、それが日本!
500~800万トンとか630万トンなどと報道されている。
日本人全員が毎日お茶碗1杯分のごはんとかおにぎり2個分を捨てているらしい。
賞味期限内の食品は豚のエサなどに再利用されているというが、リサイクル率は3割程度。
1トン燃やすのに4~5万円、燃やした後の灰を埋め立てるのに7~8万円、それらの費用の半額程度は税金だという。
いわゆるフードロスだ!
実は大変残念ながら我が母の食品廃棄率はかなり高かった。
母はぼくら夫婦と一つ屋根の下に住むかなり以前から、とにかく食品がたくさんないと不安になるらしく、家族や冷蔵庫修理業者からいくどとなく注意をされても、大量の食品を買っては冷蔵庫に詰め込み、詰め込みすぎて冷凍庫などがきちんと閉まらなくなり、スキマから湿った空気が入って霜がたくさん付いてさらに締まりが悪くなり、これまでなんども冷蔵庫を壊してきた。
冷蔵庫に入りきらない食品はやむを得ず冷蔵庫の外に放置するので、夏場などはすぐに腐敗してしまう。
冷蔵庫の食品も賞味期限や消費期限が切れてしまうことは珍しくなく、それが過ぎると冷蔵庫の中で食品たちは人知れず朽ち果てていく。
とはいえ、不安がゆえに大量の食料をぼくらに積極的には分けてくれようとはしない。
この傾向は老化による記憶力の低下とともにさらに増長してきた。
そこで最近は、週に2回程度、母の留守中や寝ている間に、母のキッチンや冷蔵庫をチェックして、できる限り腐敗する前に食料を救出して我々夫婦のキッチンの冷蔵庫に移し、調理して母とシェアしたり、残念ながら腐敗してしまった食品は廃棄している。
この秘密作戦が功を奏して、母の体感的食品廃棄率は50~60%くらいだったと思うのだが、15~20%くらいに減ってきたと思う。
また、元々ざっくりと明るい性格で、さらに記憶力が低下してきた母は、この秘密作戦によって自分の食品がなくなったり、冷蔵庫が清潔になったことに気づいたことはなく、お互いに円満に暮らせていると思う。
先日このことを妻のひだまりと話していたら、これってある意味“万引き家族”だよねということになった(^0^;)
また見方を変えれば、事実上の介護になっているのかもしれないとも思う。
話しは戻るが、こうした家庭内での日々の小さな努力の積み重ねが、日本の食品廃棄率の低下につながるのだと思う。
今日もここまで読んでくださって本当にありがとうございました。