昨日『エンデの遺言~根源からお金を問う~』というNHK BS特集の番組を観ました。
ミヒャエル・エンデとはドイツの児童文学作家で、作品としては『モモ』が有名で映画にもなっています!
エンデは以下のように語っていました。
お金は最初はものや労働をやりとりする「交換手段」だった。
お金は「財産や資産」の機能ももっている。
これは貯め込まれて流通しないお金だ。
銀行や株式市場をとおしてやりとりされる資本や投棄の機能もある。
お金そのものが商品や投機の対象となり、いくらでも印刷できる紙幣となり、ネットワーク上を飛び交う数字となったお金は実態のないままに世界を駆け巡っている。
現在の通貨はまったく違う機能を同時に持たされている。
そのお金が日々世界を駆け巡り生活や生産の場を混乱させている。
ドイツ人実業家・経済学者。自由貨幣の概念を提唱したシルビオ・ゲゼルは、『お金は老化しなければならない!』と唱えたそうです。
世界各地での地域通貨の例が紹介されていました。
オーストリア、アメリカ(イサカアワー)、ドイツ、スイス(ヴィア)etc.
※ちなみに大きく紹介されていた世界一有名な地域通貨イサカアワーは残念ながら廃れてしまっているらしい。使途が限られているせいもあり、人気のあるお店に溜まってしまい、循環しなくなったのだという。
最後に未来のお金のシステムを考える国際会議(かつてのローマ会議のように)
多国籍企業の顧問でジョージ・ソロスと並び称される投機家でもあったし、ユーロの実現にも参加したというベルナール・リエター氏は、以下のように語っていました。
このままの金融システムでは未来はないと考えるようになった。
金本位制から切り離したときから、不安定な通貨を生み、世界を混乱させている。
世界規模の経済システムこそが問題!
常識だと思っている通貨システムは国や企業に競争を強いる性格を持つ。
金融システムは競争を前提として作られている。
私たちが逆に協力関係になりたければ、それを築くような別の通貨が必要だ!
目的に応じて道具は使い分けるべきだ。
私たちには複数のお金が必要だ。
経済の未来は私たちがどんな関係を望むかによって異なる。
世界中に数千も広まっている地域通貨はその関係性を回復する新しい道具である。と締めくくっています。
今日のブログタイトルを「欲望とお金と多様性とテクノロジー!」としました。
ぼくたち人間は欲望を満たすためにお金を使っているように見えますが、
果てしない欲望を満たすためにいまのお金のシステムを作ってきてしまったともいえると思います。
人が存在する上で不可欠な“欲望”そして“お金”の関係を、テクノロジーによって、小さな規模からでもいまよりも自律的にイイカンジにしていきたいと思っています。
その実験を「SETAコイン」で試してみたいと思っています!
ご興味のある方はぼくうんちマンまで気軽にどうぞヽ(´ー`)ノ
今日もここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
ハバナイスウィークエンド(^▽^)/~
P.S.
NHK BS特集『エンデの遺言~根源からお金を問う~』はYoutubeにアップされている、恐らく著作権侵害された映像です。そうと知りつつ観たぼくも著作権侵害者です。申し訳ありません<(_ _)>