先日、教育格差をなくすることに尽力されている濱松 敏廣さんが中心となって運営をされているステップアップ塾を見学させていただきました。
ステップアップ塾は正式には濱松さんが理事長をしておられるNPO法人維新隊ユネスコクラブが行っています。
なぜ教育格差が生まれるかについては、
塾など行かせる費用が出せない貧困問題に集約されがちですが、
実際には、学校環境、家庭不和、所得格差などが複雑にからみあっていることが原因だそうです。
潜在能力のある子ども達にとって学習機会と愛情を得られることがとても大切だということです。
教育格差が拡大すれば、貧困や家庭不和などの無限ループから抜け出せない人たちが増え、地域からこの国全体へとどんどん広まりつつあるわけです。
濱松さんたちは「地域社会と世代間交流が子どもを育てる」という信条を元に、近隣の早稲田をはじめ、有名大学と地域社会が子どもの学びを支える「学びと食事」をとおした福祉的な教育モデルを構築しています。
子ども達に勉強を教えているのは、早稲田大学のインカレサークル「ステップアップルズ」に集まる、東大や一橋、東京理科大や上智など有名大学学生や高校生などで、その中には元々は自分が教えてもらう塾生だった高校生などもいて、エントリー数100人規模になっているそうです。
また、セールスフォースという、商品やサービスに対する顧客の満足と愛着や信頼性を向上させるためのクラウドコンピューティング・サービスを使って、学習のPDCAサイクルを回していて、さらにその経過を親御さんにも確認してもらうようにして、きめ細かなケアをIT含めて提供しています。
さらに、濱松さんは遊休地などにも設置運営可能なステップアップ塾の『「運べる」食事つきトレーラーハウス自習室』を全国どこでも毎日運営できるように、最新のIT技術を駆使して展開しようとしていて、現在協賛企業(個人)も募っています!
そもそも、濱松さんとは電通ダイバーシティラボのパラディスという会議で知り合い、その後「学び2.0プロジェクト」として実現しようとしているジュニコン(ジュニアコンファレンス:子どもがもつ無限のエネルギーと世界が必要とする変化を起こすモチベーションを最大化することを目的とした学びのイベントとエコシステムなのですが、わかりやすくは「こども版TED的プレゼン+ブレスト&仲間づくりイベント」という感じです)にステップアップ塾の子ども達が参加するのはどうだろうということで、改めて全国学習塾協会会長の安藤大作さんや経産省の浅野 大介さん等との会合で再会したのでありましたが、家庭環境などが複雑な子ども達とどのようにしたら良い形でコラボレーションできるかなどを検討していければと思いました。
今日もここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
P.S.
見学の後半に低学年の子ども達が食事をしているクラスも見学させてもらったのですが、おかげさまでうんちマンは大人気でした!子ども達の顔がいっせいに明るくなって笑い声がまきおこったことには濱松さんも驚いていらしたようです。