若い頃からの友人で、ベンチャーからはじめて数百人くらい社員がいるそれなりの規模の社長をしているヤツがいる。
たまに会って飲んだりすると彼はたいがいグチるのだ。
会社の社長なんてこんなに損で儲からない商売はないとか、
社員から自分の給料が高いからもっと下げろといわれてムカついたとか、
もうあいつら好き勝手なことばかりいうんだよ!
オレは社員からもっと評価されてもいいんじゃないかと思うんだ!
とネガティブなことばかりいうのだ。
彼の会社はとても民主的でフェアな会社で、金銭的にも精神的にもフルオープンだと評判が高い!
にもかかわらず、社長である彼がそんなグチっぽいことばかりいうのか以前から不思議に思っていたのだが、
先日フトそれがなぜなのかがわかった気がした。
彼の会社は、社長である彼自身が普通の会社の一社員と同じように不満を持つほどに民主的な会社なのだろうと思ったのだ。
社長である彼自身も会社を思うようにできないほどに仕組み的に民主的な会社にしてしまったのだと思ったのだ!
だから彼はグチるのだと…、
それってちょっとイイジャン!ステキだなぁと思えた…。
ひるがえって自分のことを考えてみると。
ぼくは4年ほど前に自分の会社の各部署をそれぞれ子会社にしてほぼ完全に任せている。
どんな会社にしたいのか?
どうやって稼ぐのか?
会社で働くメンバーとはどうつきあうのか?
取引先との契約はどうするのか?
休みはどうするのか?
自分達の幸せはとはなにか?
これら一切口出しせずにすべてお任せしています。
以前、同じ会社でぼくがフツーっぽい社長だった頃にいつも口うるさくいっていたことを案外守っていたりするらしい。
2週に一度は軽い近況報告会みたいなことをやっているが、
彼らから相談がなければぼくから深く突っ込んだ質問をすることもない。
彼らが本当に困って相談してきたときは、精神的にも金銭的にも自分が可能なかぎりのできるだけのことはしているつもりだが、否定的なことは一切いわないようにしている。
自分なりに良かれと思うアドバイスはするが、そうするか否かを判断するのは彼らだ。
「君たちなら必ずV字回復して以前より良くなるに違いないと信じている!」
と言っていたら本当にそうなってきたので信じることの大切さを改めて学ぶことができた!
危機的状況から1年でまさにV字回復し黒字を達成したのだ!
大したことはしていないので、彼らからもできるだけ対価は受け取らないようにしている。
まあこう書くとカッコイイのだが、いろんな意味でかなりやせ我慢をしているわけなのだ!
今日もここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
今日もハバナイスデー(^▽^)/~