昨日は台風的お天気の中『今、せたがやの学校を変えるとき ~子どもも親も先生もしあわせな場所に~』というイベントに参加してきました。
全体的にはこんな流れでした。
1.文科省中央教育審議会の委員として、画一的な教育の改革を提唱されてきた吉田博彦さんの講演
2.吉田さん、世田谷在住で元AERA編集長の浜田敬子さん、保坂展人世田谷区長の3人でのトークセッション
3.こんな学校があったらいいかも!「かもつくり」ワークショップ
という感じのイベントで、参加者は60人近かったそうです。
まず、吉田博彦さんのお話しで、
世の中的には評価が低い!?「ゆとり世代」といわれている人たちは、現在13~30歳という説や、現在21~30歳という説もあるらしいが、個人的には後者の年齢層の人たちという印象が強いですが、
学校制度の質、公平性、効率を評価するために3年毎に行われているOECDのPISA調査で、「ゆとり教育」のせいで2003年~2006年の調査では、学力が日本の学力が落ちたことになっているが、12年調査の成績上昇は、「むしろ、「ゆとり教育」導入と同時に始まった「総合的な学習の時間」の成果が出たと解釈しても良いというようなお話しがありました。
ググってみたら、池上彰さんも同じような説をとなえているようですが、ぼくたち日本人が、なにかと比較するのが大好きなアメリカはどうかというと日本よりも圧倒的に低く、むしろアジア諸国が上位を占めています。詳しくはコチラ
…で、実は「ゆとり教育」の総仕上げが「アクティブラーニング」なのだそうです!
すでに日本の先生はスゴいということです。
1クラスは、先進国では多くても30人までなのに、日本では40人もいます!
アクティブラーニングは40人では無理とのご意見でした!
その後のトークセッションでは、どなたのご意見だったかは曖昧なのであえて明記していませんが、とても有意義な意見交換が展開されていたと思います。
一応「教育機会確保法」もできたので、世田谷で自由な学校を作るのもあり!
世田谷区では500人近い子ども達が学校に来ていないので、「ほっとスクール」をつくり運営はフリースクールの「東京シューレ」に委託している。
無理に学校に来なくても良いんじゃないか!?特区校的な学校も作れるようになっている
世田谷全体の教育についての熱い議論があった方が良い
アクティブラーニングで教育格差が広がるのでは!?
貧困家庭が問題になるだろう
教育システムを変えるのは時間がかかりすぎる
だから、学び方を学べれば良い
生きる力=学ぶ力
そうでないと、手遅れになるだろう
アンラーンができること
多様性が認められる方が良い
過去は経済格差がある貧困家庭でも優れた子はいた
親子の信頼関係が重要
親が好きな子は伸びる
経済格差よりも親子の信頼関係の方が重要
もう教える教育では速度が速すぎて対応できない
教えちゃいけない
マインドセットを変えるのが大切
学校に行かなければいけないという誤った認識を変える
日本を変える100人の親の共通点は、好きなことを徹底的にやらせた
親は見守るだけ
放置という表現よりも温かく見守る
障害がある子どもについては優秀なこがいる
「教えちゃいけない」というよりも「学び方を学ぶ」という方が伝わりやすいし、ことばの表現のしかたは重要
親子も先生も幸せになれることが大切
イベントの帰りに、ぼくが誘ったデンマークの教育に触れてきた大学生の楠 佳憲くん、昨日のイベントのお手伝いもしていた「学び2.0」プロジェクトの仲間の高橋明子さん、最後のワークショップのファシリテーターをされていた「せたコン」メンバーでもある筧大日朗さん等とお茶をしました。
全体的な議論の方向性として『学び方を学ぶ』というのがもっともベターな方法じゃないか!?というベクトルに向いているような印象を受け、とても有意義なイベントだと感じました。主催者、登壇者、関係者の方々には、貴重な機会を本当にありがとうございました。
さらに、当事者であるこども達がこういうイベントにどんどん参加して自分たちの意見をいってほしいと思いました。またそういう意味でもやれること、やった方が良いこと、チャンスはものすごくたくさんあるので、どんどんやっていこう!という話しをしました(^-^)/
今日もここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
やはりことばの表現って大切だなと思いました。誰しも否定されることは好まないので、別の選択肢を提示する方がいいんだなと再認識できて良かったです。
P.S.
帰りのお茶をしているときに保坂世田谷区長が中卒だ!という話しをきいて、おお!それってスゲーカッコイイ!と思いました!詳しくはWikipedia