昨日は「学び2.0」プロジェクトのメンバーと東京サドベリースクールに見学に行ってきました。
そこは桜新町の閑静な住宅街にある一軒家でした。
校長先生とか先生という立場の人はいなくて、東京サドベリースクールの設立メンバーのスタッフとして杉山 まさるさんが説明をしてくださいましたが、最初に今日一番知りたいことはなんですか?という問いかけをいただきました。
ぼくら「学び2.0」の4人のメンバー以外に3人の方が参加されていたのですが、ぼくらもみなさん積極的で質疑応答で多くの時間を使ってしまいました。
一般の学校でいうところの授業はない。
子供の良いところを大切にする。
子供の成長の指標はない。
評価はしない。
学年やクラス分けはない。
ルールは生徒たちとスタッフで決める。
例えば、学校が汚くなってきたので、このままだとゴキブリが出ちゃうんじゃない!?かと心配した女の子が提案して、毎日帰る前にみんなで掃除をすることになったそうなのですが、そのときもその子が提案をして、みんなで話し合って決めたそうです。
もちろん反対意見もあり、別にこのままでもいいんじゃない!?という生徒もいたそうです。
議論をつくしてそれでも共通の結論が見いだせない場合は多数決で決めるそうです。
以下のような感じで一日の学校生活を過ごすそうです。
10:00~11:00 登校時間
11:15 朝ミーティング(自由参加)
15:05 掃除の準備
15:05~15:20 掃除(学校のルール上 全員参加)
15:20 夕方ミーティング(自由参加)
16:00 完全下校
※詳しくはコチラ
ツリーハウスビルダーのシュウちゃんこと中里修一が、何回も似たような趣旨の質問をしていたのが印象に残っていて、それは、こどもの好奇心を引きだすしかけがあったり、きっかけづくりみたいなことはないのですか?というものでした。
世の中にはこういうこともあるし、こんな素晴らしいこともあるんだよ!みたいなことですね!
それに対しても基本的なお返事としては、NOというお答えでした。
大切にしていることは以下のことだとおっしゃっていました。
自分を知る感性
(自らの意思で)動けること
人と(一緒に)やっていけること
以下の質問にも答えていただきました。
これまでサドベリースクールをやってこられて
Q.もっとも大変なことはなんですか?
自分に枠があることでしょうか。
これは恐らく固定観念や既成概念のことをおっしゃっているのだと思います。
例として話されたのが、料理好きの生徒がいたので、良かれと思い料理に関するさまざまな情報を提供をしたことがあるそうなのですが、のちにその子から『そのことをプレッシャーに感じていた』という話しを聞いて反省されたそうです。
A.もっとも良かったこと
子どもが自然でいられること
質疑応答のあとでぼくらが校内を見学させていただいたいたときも、多くの生徒達はゲームをプレイしてました。
漢字好きだという女の子は女性スタッフの方と漢字で遊んでいました。
例えば、土偏(つちへん)の漢字を一定時間内でいくつ書けるか競争!みたいなことです。
Youtube好きで、あの有名なYouTuberのヒカキンさんが所属している事務所に所属できることになった生徒もいるそうです。
また、アメリカのサドベリー・バレー・スクールの卒業生の職業データでは、マネジメント、コンピューター、教育関連、コミュニティ、アート・デザイン、グランドメンテナンスなどの職業に就いている人が、アメリカ人の平均よりもかなり多いみたいです。詳しくはコチラ
最後の方で杉山さんがおっしゃっていたことばで印象的だったのは、
いろんな教育があっていいのだと思います。
というようなことで、
ぼくはそこからなにを感じたのかというと、自分達のやっていることだけが良いわけではないというような謙虚さや選択の自由というか、教育にも多様性があった方が良い、みたいなことをおっしゃりたいのかもしれないと思いました。
いつか機会をいただけるのならば、もっとお話しをうかがいたいと思える方でした。
また東京サドベリースクールの考え方はティール組織やホラクラシー経営、自然経営にも通底しているというか、これは杉山さんに感じたのかもしれませんが、サトリ的な雰囲気を感じました。
と思ったら、武井浩三さんや天外伺朗さんにもつながっておられるようでした。
今日もここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
ぼくたち人間は今日も好奇心は旺盛でも謙虚でいられますように(^∧^)
P.S.
気がつけば今日は敬愛する大恩人岩田聡さんの命日でした。今年は2回お墓参りに行かせていただきました。来世でも大活躍されているんだろうなぁと思います。