昨日のNHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か2017」を録画で見た。
韓国ではAI政治家を開発しているという。
AI政治家プロジェクトリーダーのパク・ヨンスク特任教授によると、
『政治家は知り合いや親戚など自分たちの利益を中心にものを考えてしまいます。しかし人工知能にはそうした不正はありません。国民がもっとも望むところに最適な予算を配分できるのです』ということだった。
AI政治家の開発を託されたのは、
AIの世界的な権威であり、米オープンコグ(open cog=人工知能のオープンソースフレームワークを構築するプロジェクト)の会長を務めるベン・ゲーツェル(Ben Goertzel)氏だ。
ゲーツェル氏は、人間の非理性的な感情に支配される脳の欠点をAIが補えるようになれば、不正や私利私欲、または専門知識不足などで誤った判断を下すことがなくなり、もっとも公正な判断がくだせるようになると主張しているようだ。
AIに与える教師データ(AI政治家の判断材料となる情報)は世界各国の憲法、法律、国防、経済政策、さらに瀬最新の世界情勢、経済指標、ネット上の世論などで、5年後の実用化を目指しているのだという。
最終的にAIが提案する政策をそのまま実行に移すわけではなく、最終判断は人間がするそうである。
ゲーツェル氏は『将来的にはAIが直接国民と交流できるようにしたい。AIが国民から意見を吸い上げ、国民に政策を提言する。AIがシンの民主主義をつくりだすのです。』
と語っていた。
人類誕生から人間は進化してきたのだと思うが、
技術は進歩や進化しても、
人類そのものの精神性が進化しているのかというと、
進化している面もあれば、まったく変わっていない面もあるのだと思っている。
AIも人間がつくった道具の1つだとして、その結果どういう世界になるのかは、非常に興味深い。
いずれにしても、今この瞬間このような世の中に生まれて生きていられることに感謝しつつ、
これからの自分たち人間の判断に期待したいものである。
P.S.
AI政治家のみならずAI経営者も出現して、
AIベンチャーが大躍進するような日も遠からず来ると思っていて、
個人的には予測のつかない変化がある世の中の方が楽しいと感じている。
今日もここまで読んでくださってありがとうございました