週末にコスタリカのドキュメンタリー映画
「コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~」を見ました。
コスタリカが軍備を放棄したのは知っていましたが、
その後も政治的に紆余曲折あり、
国民と政府の信頼、
さらには国際法によって
アメリカなど他国の軍事的な脅威から、
自国を守っているということを知りました。
1948年からということは70年近くも軍備がないということで、
中米といえば紛争地帯というイメージでしたが、
その中でよく軍備をもたないで平和を維持できたものだと
感心せざるを得ません。
ネットで検索すると様々な角度からの情報があり、
どの情報を信じるかについては、
現地で取材をした人の話しなど含めて、
一次情報を元にした方が良いだろうと思っています。
昨日は湯川塾で、
投資家の孫泰蔵さんが、
エストニアのエキサイティングな国家発展計画について、
実体験に基づいたお話しをうかがうことができました。
エストニアのことは、
電子政府などについて少し聞きかじったことがあるのと、
エストニアのゲーム業界の投資会社の人と
会ったことがある程度でした。
エストニアは世界最先端の電子社会を作ろうとしていて、
既に住民カードがあれば会社をインターネットだけで設立したり、
銀行手続き、選挙、納税などもできるそうです。
「e-residency」というサービスをはじめていて、
エストニアに在住していない外国人でも、
個人認証ができる「e-residency」のカードを
比較的容易に発行してもらえ、
エストニア人と同様に、
エストニアに会社を作ったり、
「e-residency」に関連した民間サービスの恩恵を
(例えば未上場企業の資金調達etc.)
受けることができるようです。
また軍備をほとんどもたず、
NATO(北大西洋条約機構)に加盟しているので、
ロシアからの軍事的な脅威は、
主にNATO軍に依存しているようですが、
エストニア防衛連盟という
15000人の国民軍もあり、
ロシアがクリミアを併合したことで、
脅威を感じ1500人増えたそうです。
短期間にコスタリカとエストニアについて、
日本にはない長所を知ることができて、
思ったことがあります。
コスタリカもエストニアも、
国民と政府との信頼関係が強く、
自分たちの国は自分たちが責任を持って、
どのような未来にするのが望ましいのか?
どのように生き残っていくのか?
どのようにすれば幸せになれるのか?
などについて、
真剣に向き合い、
真剣に考え、
真剣に実行しているように思えました。
つまりコスタリカもエストニアも
自分たちが政府や行政に管理されているという意識よりも、
自分たちが政府や行政の仕事をしっかり見て、
自分たちが生きていきやすい国にしていこう!
という意識が強いようです。
つまり自分の国のことを人任せではなく、
自分ごととしてとらえているということですね。
泰蔵さんがおっしゃるには、
ぼくたち日本人は誠実勤勉なビジネスパートナーとして、
とても海外の人たちから信頼されているようなので、
そのような長所を生かしつつ、
常識や既成概念にとらわれずに、
自分ごととしてとらえチャレンジをしていくことが
とても大切だと感じました。
ここまで読んでくださってどうもありがとうございました。