先日、任天堂元社長の故岩田聡氏のWikipediaに、
ありがたくも自分の名前が共同プロデューサーとして
載っていたことを偶然発見して
誇らしく思ったということを
facebookで書かせていただきました。
これはきっと岩田さんのことを
振り返る良いチャンスだと思ったので、
岩田さんとの思い出を、
ブログに書かせていただくことにしました。
弊社、株式会社ダイスクリエイティブ(当時の社名は株式会社ダイス)は、
岩田さんのおかげで創業後の10年近くは、
任天堂のゲーム開発をさせていただく機会が多く、
それまでは広告デザインなどの仕事をしており、
ゲーム開発のことなど何も知らなかった私に、
ゲーム開発のいろはから教えてくださった
岩田さんは本当に本当の大恩人なのです。
昨年の命日には僭越ながらお墓参りに行かせていただきました。
現ハル研究所社長の三津原敏さんに
お目にかかった際にうかがったのですが、
ご本人にも身近な方々にとっても意外にも早すぎた最期だったようです。
本当に本当に本当に惜しい方を亡くしました。
改めて心からご冥福をお祈り申し上げます。
私がはじめてお目にかかった頃の岩田さんは、
まだ株式会社ハル研究所※1の取締役開発部長さんでした。
元々弊社の共同経営者だった齋藤明宏氏が
岩田さんと懇意にさせていただいていたご縁で、
岩田さんの後押しもあり創業した弊社でしたが、
設立して間もなく、
ハル研究所は事実上の倒産に追い込まれ、
当時の任天堂の山内社長が
『岩田が社長をやるならば、再建を支援する』
という条件で岩田さんはハル研の社長になられたそうです。
当時和議(いまの民事再生法)が成立する前に直接謝りに来られて、
弊社は設立して間もなく運転資金も乏しい状態だったので、
それを見越した対応をしてくださいました。
自社の事実上倒産という危機的状況にもかかわらず、
弊社のことまで配慮をしてくださり
本当にありがたく思いました。
岩田さんと10年近くも、
ご一緒にお仕事をさせていただいた経験は、
今思い出すと私にとって宝物のような時間でした。
少しエピソードを披露させていただきます。
『世の中矛盾があるからこそ、それを解決するのが面白いんじゃないですか!』
これが私がよく覚えている岩田さんの口癖でした。
ゲーム開発にももちろん仕様というものはありますが、
仕様書どおりに出来上がることはなく、
仮に仕様書どおりにできても面白くなければ、
すぐに改善をする必要があります。
また面白い面白くないという感覚や概念は、
当然人それぞれにとって違うものですから、
決して正解はなく、
あちらを立てればこちらが立たず的な矛盾が、
日常茶飯事のように頻発します。
当時私も新米ゲームプロデューサーとして、
そのような場面に度々ぶち当たり、
岩田さんに泣き言をいうたびに、
『小関さん!矛盾があるからこそ解決するのが面白いんじゃないですか!』
といって叱咤激励をしていただいたことを良く覚えています。
当時はご自身もまだプログラマーとしても活躍されており、
ディレクターや企画者の依頼や要望を断らない
「NOと言わなないプログラマー」
ということを標榜されていました。
『むしろ、企画の人が今後欲しがりそうな機能を先回りして作っておいて、実際に同じような要望が出てきたときに「それなら既に作ってありますよ!」と言うのがたまらなく嬉しいんですよ(笑)』
とおっしゃっていたときの
少年のように嬉しそうな笑顔がいまでも鮮明に思い浮かびます。
岩田さんとの思い出のエピソードは、
どうやら今回だけではおさまりそうもないので、
次回に続きます…。
ここまで読んでいただき、いつも本当にありがとうございます。
※1株式会社ハル研究所 大ロングセラーゲーム「星のカービィ」シリーズや大ヒットゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」を開発しているゲーム開発会社です。
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